最近印刷物に、「Ｒ100」のマークや、「古紙配合率100％再生紙を使用しています」と書かれた文字を見かけます。古紙利用は地球に優しい…ということで様々な印刷物などで利用されています。「古紙配合70％」となると、100％に比べ「地球に優しくない！」と思われますがそうではありません。

日本製紙では、古紙100％配合の紙は「地球環境に配慮すると廃止するのが望ましい」と公表しています。これは「100％配合紙にすると不良品が多くなる」ということや、「古紙100％配合紙は、配合していない紙と比べると、製造過程で化石燃料(石油など)を使って生じる二酸化炭素の量が増える」などの点を総合的に検討した結果だそうです。

実際、上質紙等は、異物やインクの除去が必要なので、配合率が高いほどCO2の排出量が多くなるそうです。

今後は古紙配合比率を一律に決めるのではなく、用途に応じて適切な割合を定めていくそうです。当然「古紙１００％配合紙については原則廃止」となります。

今までは、古紙100％配合で上記のマークを表示していましたが、今後は下記の古紙７０％配合以下を用途に分けて使われるようになります。

最近の若い方から、ポスター等のマークを見て、100歳以上の人や70歳以上の人しか見ちゃいけないんですか？なんて質問をされることも...　何も笑い話じゃないのですが、それだけ意味不明だったマークに興味を持ち始めてくれたのかな？って感心しています。このようなところから環境に対する意識が芽生えていってくれたら、次の世代にも続いていけるのでしょう。